少しずつ。

再配属先の研究室の人とも仲良くなれてきた…気がする。思い込みではないことを祈るばかり。でも何かしら後ろめたさ、多分居候であるという微妙な存在の浮き具合を感じるなと思う。けれど、此処に長居する可能性が高くなってきた以上甘えたことを言ってられる余裕は無い。

もう「ロボット」という肩書きの元で何か出来るなら多くを求めないことにしようかと思う。AIBOだって立派なロボットだし、使いようによっては何か面白いことが出来るはず。欲を言えばヒューマノイドだけれど、そんな事を言ってたらこの大学には落ち着けないと悟り始めた。何処を妥協点に持っていくかが今の自分には一番難題だったりするものだから。自分にとってベストの道はもう断たれているのだから何処かで妥協する必要があるのだ、と自分に言い聞かせてるだけのような気もする。

妥協、結構なことだ。妥協できるだけまだ十分な環境が自分には残されているのだから。