鬱状態突入。

肉体が蝕まれている時は無駄に精神まで脆くなってしまうという事を実感する日々。痛みに耐える事を放棄したい思うと、如何しても死に思想が繋がってしまうから余計に暗い深みへ陥ってしまう。此れではいけないと思ってもその場から立ち去ることも逃げることも叶わなく、抗う術はもう何も残されていないと自分に言い聞かせるしかない。

眠気と空腹と腹痛に襲われて機能しなくなった自分の頭で意味不明の言葉を綴って放り投げてしまったことだけ覚えている気がする。目が覚めると気遣ってくれた方からの電話が鳴っていた。電話は本当ならば好ましい連絡手段ではないといつも思うのに、そう云う時だけは何故か何物にも代え難い程の存在感が在ると思わされる。求めていた人の声は私を縛り付けていた鎖の何本かを緩めてくれたような気がする。

これから先の研究室のことも、もうすぐ始まる実験のことも、考えなければならないことは山程あるけれど、まず気遣ってくれた人々に感謝したい。その人たちも、精一杯頑張っているのだから、私もそうでありたいと。