安心という名の幸福。

実験が思うようにうまくいかなかった。勿論原因は私の見積もりミス、予備実験での予測の甘さにあった訳だが。遠隔操作のロボットが思うように上手く動かない。どうも音声デバイスが不安定だったようで、被験者に声が伝わらなかったりいきなり音が出なくなったりで散々な結果に。折角実験計画が波に乗ったと思っていても、システム面で実験環境を実現できなければ何の意味も成さない。まぁシステム面でのエラーと言っても、ER1というロボットは所詮ノートパソコンを積んでいるだけだから、そのノートパソコンの中身さえ調整すればうまくいく…はず。という訳で徹夜でOSのクリーンインストールから何からやる羽目に。

多大な迷惑を沢山の人に掛けたのは言うまでも無く。眠らずに殆ど私の代わりにセッティングしてくれた人、ご飯を食べ損ねた私達に厭な顔一つせず牛丼を買ってきてくれた人、わざわざ励ましの電話をかけてきてくれた人、メッセンジャーで色々相談に乗ってくれた人、直接関わっては居ないけれど心配してくれた人等等。

嗚呼、自分には勿体無いくらいに良い人に恵まれているのだと改めて感じた。自分自身の能力に自信は無くとも、周りの人が支えてくれることで凄く上手く事が運んでいる気がする。そういえば「ありがたい」って「在り難い」って書くのだなと唐突に思う。まだまだ実験はこれからだけれど、今の時点で沢山の人に限りない感謝を送りたいと思う。